私にどうしろと・・・・・?
其の11 どっち!?
話は現在に戻します。
今、私が思うことは・・・。
宍戸先輩と鳳君が可哀想でなりません。
おそらく、こんな低俗なことを考えたのは跡部先輩か忍足先輩。
あんのナルシストと伊達眼鏡野郎、宍戸先輩に何てことを!!(鳳はいいのか)
ちょうどいいことに忍足先輩は向日先輩とゲーム中。
跡部先輩は幸村さんと真田さんと会話中。
宍戸先輩を救うのは今しかない!!
「宍戸先輩!宍戸先輩!大丈夫ですか!?寒くないですか!?」
「・・・これくらいどうってことねぇよ。」
「こんな趣味の悪い鉢巻きまで巻かれて・・・。そうだ!私の上着を使ってください!!」
「だ、大丈夫だって言ってんだろ!!」
「あ、臭いは大丈夫です!ちゃんと洗濯してますし、今日は汗もかいてませんから!!」
「そういう問題じゃなくて!!」
「もしかして・・・私の上着がイヤなんですか・・・?」
確かに・・・さすがにピンクの上着は恥ずかしいかもしれないけど・・・。
Σ私自身がイヤとか!?それはショック!!!
「そうじゃない!!ただ・・・お前が着てた服を俺が着てると・・・・。」
「着てると・・・・?」
「俺の明日がない。」
何を言ってるんだろう宍戸先輩。
明日は・・・今日寝たら自然とやって来るものだと思う。
いじられすぎて変になったのかな宍戸先輩。
やっぱり宍戸先輩には私が付いてないと・・・!
あの鳳君のブラックオーラを間近で浴びてる人なんだもん。
平気なわけがない。
「俺が・・・どうかした?(黒笑)」
「な、何でもないよ!?鳳君!!」
ヒィィ!?聞こえちゃってたんですか!?
この人、人間じゃないよ!!
部屋にコウモリとか吊るしてありそう・・・!
「はは、コウモリだなんて吊るしてないから。」
またもや!?もう鳳君の前で考え事するのは止めよう・・・。
全部筒抜けだもん。
それより・・・。
何で鳳君はちゃっかり上着を羽織ってるんだろう。
宍戸先輩はきちんと?上半身裸で頑張ってるのに。
明日がないとか言ってたけど、風邪引くよりかはマシだと思うんだけどなぁ・・・。
もう1回、言ってみよう。
「宍戸先輩・・・やっぱり上着貸します。鳳君も羽織ってるじゃないですか。」
「だから俺の明日が・・・。」
「寝てしまえば明日は迎えられますよ。」
「はぁ・・・。」
なぜに溜め息!?
私変なこと言ったっけ?
間違ってないよね!?え、間違ってんの!?(混乱)
「そんじゃ、俺が貰う!!」
「へ?丸井さん!?」
うわぁ・・・丸井さん、ピンクの上着も似合うなぁvv
私なんかより全然可愛い!
でも、絶対暑いと思う。
丸井さんは服着てるわけだし。
私はキャミの上に羽織ってたから丁度良かったけど、半袖の上にあれは暑いよね。
「どう?似合う?」
「はい、とっても可愛いですv」
「カッコいいって言えよなぁ・・・。まぁいっか!!」
「お前等って仲いいのか?」
「おうよ!羨ましいだろぃ?」
「別に・・・。」
「宍戸先輩も素敵ですよ!髪が長い時も素敵でしたしv」
「なっ////」
「宍戸、お前顔真っ赤。」
「うるせぇよ!!」
はぁ・・・。
癒される。
氷帝の癒し系と立海の癒し系の夢のコラボレーションだよね。
練習試合なんかどうでもいいから、ずっとこのままがいいなぁ・・・。
「よぉ。楽しんでるみたいじゃねぇか。」
あなたが来る前までは楽しんでましたとも。
こうやって私の幸せな時間はあっという間に壊されてしまうのですね・・・。
せっかく、邪魔な分子が何一つ存在しない空間を作り上げていたのに・・・。
「跡部・・・。」
「宍戸、いいザマだな。」
「お前等さぁ・・・いくら負けたからってこれはやり過ぎだろ。」
「フン・・・元はと言えばお前のせいなんだぜ、丸井。」
丸井さん関係ないじゃん。
あの格好にする理由が丸井さんだなんて、こじ付けもいいところだよ。
はっきり言って、いい迷惑だよ。
「俺?俺が何をしたっていうんだよ?」
「とぼけんじゃねぇよ。をたぶらかしやがって・・・。」
「たぶらかされてませんって。」
「そもそもお前等のもんじゃないし。」
「フン・・・。強気でいられるのも今のうちだ。」
今のうちって・・・これから何か企んでるんですか。
他校の人まで迷惑を掛けるなんて・・・
本当にどうしようもない人だ。
「おい!!俺様は一歩引いて聞いてやる。宍戸と丸井、どっちが大事なんだよ?」
「は、はい!?」
「お前が宍戸を慕っているのは目を瞑って認めてやろう。そして俺が得た情報によるとお前は丸井を・・・。」
「何言ってんですか!!」
どこで得た情報だよ!
あいつか?
あの眼鏡なのか!?
「俺が何?」
「何でもないです!!ホントに!」
「慌ててるってコトはどうやら本当らしいな。それで・・・どっちが大事なんだ?」
「、無理して答えることねぇんだしよ・・・。そんなに考えなくても・・・。」
「宍戸、お前は黙ってろ。」
「・・・・・・・。」
3人とも私の答えを待ってるの・・・?
そ、そんなの選ぶだなんて・・・。
宍戸先輩は、いつも私を助けてくれる大事な人だし―――。
丸井さんは私の憧れの人だし―――。
「私は・・・。」
「「「私は?」」」
「両方とも大好きです!!」
「「「はぁ!?」」」
だってだって・・・無理だよそんなの・・・。
両方とも大事なんだし、両方とも好きなんだし・・・。
ん?ちょっと待てよ?
じゃあ私って宍戸先輩のこと好きなの!?
「まぁ・・・お前らしいっちゃらしいな。」
「・・・////」
ヤバイ、先輩の顔がまともに見れなくなってきちゃった・・・。
丸井さんのことが好きなはずなのに何で??
これって二股!?(違う)
どうしよう。
これからどうすればいいのよ・・・。
→
◇◇
あとがき
最近ラブコメっぽくなってきたこの小説。
何か面白くないよなぁ(笑)