神様、私は何をしたというのでしょうか?
其の2 不幸は止まらない
この話は、俺様と我が愛しのが繰り広げる純愛物語だ。
それではまず、俺とが出会った経路から――――――
スコーン!!
バタッ。
「おい、跡部がどっかから飛んできたボールが頭に当たって倒れたぜ!!」
「大変や!早う保健室に運ばんと危ないかもしれへんで!?」
「よしっ、じゃあ樺地運んでくれ!」
「ウス。」
あ、皆さんこんにちは。です。
え?今のボール襲撃事件は私がやったんじゃないかって?
イヤだなぁ、私、そこまでコントロールよくないですよ。
たまたま投げたボールが、たまたま跡部先輩の頭に直撃しただけなんですって。
嘘ばっかり言ってる人に下った天罰ですね。
あ、狙ったわけじゃないですよ。ホントに。
「あ、だ。おーい!!」
――――――――――!!!!!!
しまった!
要注意人物@の芥川先輩に遭遇!!
何で先輩がここに!?
跡部先輩と共に保健室に行ったのでは!?
「ここで何してんの?また部活見に来たの?」
スミマセン。
私は1度もあなた方の部活を見に来た覚えは断じてありませんけど。
そんなことよりも・・・。
こんなことなら、ボールを投げた後にすぐこの場を去るべきだったか!!(やはり確信犯)
私としたことがケアレスミスを!!!
「ねぇねぇ。暇だったら俺と話してよーよ。いつの間にかみんなが居なくなってて、暇だったんだー。」
さてはこの人寝てたんだな。
そうなんだ。
部活中だというのになんて不真面目な!!
この人ったら最低だよ!!(あなたよりマシです)
「せ、先輩?私ちょっと用事があるので・・・。」
「えー・・・。そうなの?それじゃー仕方ないか・・・。じゃあな、。」
「え?あ、はい!ではまた!!」
ラッキー!!今日はツイてるかも!!
いつもは、納豆よりも粘っこくてしつこい芥川先輩が、こんなにも素直に私の言ったことを聞いてくれるとは!
気のせいか、芥川先輩が輝いて見える・・・。
あ、髪の毛の色か。
とにもかくにも、逃げるに限る。
先輩の気が変わってしまわない内に、退散してしまうのが利口ってモンでしょ。
ではでは、芥川先輩、アデュー☆
「2年 。至急、職員室に来るように。」
こんなときに呼び出し?何かしたかな?
今日は気分もいいし、怒られたってきっと笑顔でいられるよ!(怪)
すぐに用事を済ませて、帰るとしますか。
「あ、じゃん。お前呼び出しくらってたな。何かしたのか?」
――――――――――!!!!!!!
あちらに見えるは、向日先輩を筆頭にぞろぞろと集まった極悪テニス部メンバー+宍戸様!!
ヤバイ!!コースをミスったか!?
このままでは・・・。
「、何かあったら俺を呼ぶんやで?の為やったら、たとえ火の中・・・。」
「はいはい。さん、あなたのことだから問題があって呼ばれたわけじゃないと思うけど、先生に何かされそうになったら、すぐに知らせてね。」
「鳳、俺の話してる途中に会話に入ってくるんは反則やろ!?」
「忍足先輩とさんの間には、会話なんて成立してなかったじゃないですか。」
うん。その通りです、鳳君。
しかしあなた、ブラック鳳様が降臨なさってますよ。
怖いです、とても。
「と、とにかくだ。、呼ばれてたんだろ?だったら早く行かないとな?ほら、急げよ。」
宍戸先輩・・・!!
あなたはどうしてそんなに出来たお方なので御座いましょうか。
私は一生あなた様に付いて行く所存です!
「ありがとうございます、宍戸先輩!!」
「気にすんなよ。今更だろ?こいつらは俺に任せて、用事を済ませてこいよ。」
「はい!!先輩、大好きです!!」(深い意味は無し)
「な、な!?」
私はいい先輩をもったものだ・・・。
さて、それでは職員室に行くとしますか。
それにしても・・・。
何か嫌な予感が・・・。
「失礼しまー・・・・。」
「、遅かったじゃねぇか。」
ガシャン。
見なかったことにしよう。
いや、私は何も見ていない。
うん、誰も居なかったんだあそこには。
ガシャ。
「何勝手にドア閉めてんだ、アーン?」
嫌な予感的中。
つーか、跡部先輩倒れたはずじゃん?
何でさっき職員室で優雅にティーを嗜んでいたのさ?
しかも遅かったって、あなたには関係ないでしょうよ!!
「あのー・・・。私は先生に呼び出されてますので、これで失礼します。」
「その呼び出しは俺からだ。教師に頼んだんだよ。」
何ですと?
今、この方は何と仰いましたか?
俺が呼び出した・・・?先生に頼んで・・・?
――――――――――!!!!!!!!
ハメられた!?先生何やってんですか!?
生徒の言いなりになっちゃダメでしょーが!!
そうと分かれば最早ここには用はない。
レッツ逃亡☆
ガシッ。
「な、何ですか・・・?」
「どこに行くつもりだ?」
そりゃあ、ここから今まさに逃亡しようとしているところでありますよ。
ですからその、腕をつかんでいる手をお離し下さいませ。
なんて言えねぇ!!私の予定では、ここでサラリとこの展開をかわす筈だったのに・・・!
くっ、無念・・・・。
「用事って何ですか?私、何かしましたか?」
まさか、いや、有り得ないとは思うけども、ボールのことがバレのか?
誰にも見られてはいない筈なんだけど・・・。
まさか密告者!?
「いや、お前は別に何もしてはいない。」
良かった、セーフ!!
じゃなくて。
じゃあ呼び出すなよ!!
「それじゃあ、何で私は呼び出されたんです?」
「あぁ。ちょっとお前の顔が見たかったから呼んだんだ。」
何だソレ。
そんなんで放送とか使ってもいいのだろうか?
氷帝はそういうのってアリなんでしょーか?
いや、ナシでしょーよ。
「すみません、私、母から買い物を頼まれているのでそろそろ・・・。」
「そうか。じゃあ俺様も一緒に・・・。」
「いえ、1人で大丈夫です。むしろ1人で行かせてください。頼みますので1人にしてください。」
「それなら仕方ねぇな・・・。じゃあ気を付けて帰れよ。」
「はい、もちろんですとも!!それではさようなら!!」
最初の方で言ったこと訂正。
今日はツイてない。
◇◇
あとがき
ヒロイン、愛されちゃってます(笑)
跡部、無敵疑惑。