もう1度会えたなら。
其の5 打倒・立海
「・・・・・・・・・・・・・。」
「おーい、ー。大丈夫か?」
いつもなら俺に会った途端に、満面の笑みを浮かべて抱き付いてくるはずのの様子がおかしい。
何か変なモンでも食ったんやろか?
心配やわ。
「あれ・・・?忍足先輩、いつのまに・・・?」
俺に気付いてなかったんかい。
普通ならここで愛の抱擁が交わされるトコなんやけど・・・。
「今日もいい天気ですねー・・・。」
「・・・お前どないしたん?」
「王子様に会ったんですv」
「はぁ!?誰やそれ!!」
「ふふ・・・・・。」
聞いてへん。
しかし、これは大事件や!!
早よ皆に伝えんと!!!
「跡部!跡部!大変や!!!」
「何だ忍足。少しは静かに出来ねぇのか。」
「静かにしとる場合やないって!!に好きなヤツが出来たみたいなんや!!」
「えっ!?マジ!?」
さっきまで寝とったジローが飛び起きた。
こいつ寝起き悪いくせに、のこととなると別やな。
「誰なんですか!?その殺意が芽生える男は!?」
「(殺意って・・・)ウチの学校のヤツか?」
「何や・・・宍戸も興味あるんかい。」
「ばっ!!俺はただが幸せになればと・・・・。」
宍戸だけは安全やって思ってたけど、この焦り方からしてコイツも敵やな。
結局、テニス部全員が狙いっちゅうことか。
「なぁ跡部、思い当たる節があるんやけど・・・。」
「あぁ・・・。俺もだ。」
「何だよ侑士!!教えてくれ!!」
「「立海だ。(や)」」
みりみる全員の顔が青くなっていきよる。
俺と跡部も例外やない。
「でも、どうしてさんが立海なんかに・・・。」
「俺と忍足がこの前、が立海に行くところを目撃してんだよ。」
「せや。ウチの生徒って可能性もあるけど・・・・。」
「「立海のテニス部がを放っておくわけがない。」」
とうとう全員黙ってしもうた。
どうすればええねん・・・。
跡部やジロー達にとられるんも嫌やけど、立海の連中にとられるんはもっと嫌や。
「俺に考えがある。」
「なぁなぁ。今度の土曜は暇か?」
「忍足先輩・・・。よく会いますね。ええ、暇ですけど・・・。」
「実はな、立海のテニス部と練習試合することになったんや。が良かったら応援に来てや。」
「え!!ホントですか!?はい、応援に行きます!!」
「じゃあ、土曜の9時にコートに来てな。」
「はい、楽しみにしてます!!」
悲しいけど、めっちゃ嬉しそうやな・・・。
せやけど跡部の作戦を成功させるにはこうするしかないし・・・。
次の土曜、絶対探したるで。
俺らの敵を。
◇◇
あとがき
王子様はもちろん彼です。
次回はあの人が暗躍。